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03.29
Sun

センスは知識からはじまるセンスは知識からはじまる
(2014/07/08)
水野学



会社の上司に勧められて読んだ,デザイン系ビジネス書(そういうジャンルがあるとすれば).
一言でいうと,“センス”と呼ばれているものは実は“知識”のことなのだ,ということが書いてある本.言われてみるとなるほどなと思った.自分にはセンスが無いと思うことでも,知識を増やせばなんとかなるものなのだと思うと楽になる.あとは,「自分には分からない」という思い込みと,調べる面倒くささを乗り越えられればいいのだけど...


マーケット感覚を身につけようマーケット感覚を身につけよう
(2015/02/23)
ちきりん



マーケティングについて勉強したいなと考えていたとき,ちょうど書店でこの本が平積みになっていたので買ってしまった.これからは色々なサービス・労働が市場に晒されるのだから,その中で「自分が売れるものを考えるセンス=マーケット感覚」が,誰にとっても大事になるよという話.


How Google WorksHow Google Works
(2014/10/17)
エリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ 他



GoogleのCEOを数年勤めたシュミット氏らによる著書.面白いと勧められたので読んでみた.
他企業に真似できないイノベーションを生み出してきたGoogleという会社を,いかにして経営してきたかという話なのだけど,この本が一番強調しているのは,「一流のエンジニア集団たちをマネジメントをどうするか」ということだったように思う.Googleにエンジニア職で入るような超優秀な人材(著者らはこうした人々を「スマート・クリエイティブ」と呼ぶ)には,普通のプロジェクト・マネジメントは効果的ではなくて,むしろ,権限と仕事に没頭できる環境を与えることでオーバーアチーブを促し,結果として画期的な発明に繋がるのだという.
ビジネス書としては内容が自分とはかけ離れすぎていて活かせるところは少なそうだったが.それよりも,Googleのサービスの1ユーザとして興味深い本だった.


Essentialism: The Disciplined Pursuit of LessEssentialism: The Disciplined Pursuit of Less
(2014/04/15)
Greg Mckeown

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邦題は『エッセンシャル思考』.ザ・自己啓発本.内容を一言でいうと「自分で選んだこと以外やるな」というもの.一つの極端なアドバイスではあるとは思うけれど,書いてあることの多くはごもっともだと思った.


思いやりはどこから来るの?: 利他性の心理と行動 (心理学叢書)思いやりはどこから来るの?: 利他性の心理と行動 (心理学叢書)
(2014/03/17)
日本心理学会、 他



「思いやり」や「利他行動」にまつわる心理学研究を,非専門家向けにまとめたオムニバス書.学術的内容にも踏み込んでいるが,興味本位でも読める本になっていると感じた.「利他的行為はどうやってはぐくめるのか」「人は利他行動をとるのか」などの素朴な疑問も,脳科学・心理学・進化論的に説明しようするとかなり奥深いことが分かる.


地方消滅 - 東京一極集中が招く人口急減 (中公新書)地方消滅 - 東京一極集中が招く人口急減 (中公新書)
(2014/08/22)
増田 寛也



非常に話題になっている本.
2040年までに若い女性(20~30台)の人口が半減以下になる市区町村が全体の半数以上に上ることが判明したという「増田レポート」を中心に,日本の人口問題の現状と対策について論じている.ここのところ「少子化対策」「子供を生みやすい就労環境の整備」「地方創生」などを本当によく聞くが,自分としてはいまいちピンと来ていなかった.本書にも,都会に住む人ほど,問題意識が低いということが書かれていた.本書で提言されている政策に対しては反論もあるようだが,現状把握のために読んでおいて損はない本だと思う.


科学哲学への招待 (ちくま学芸文庫)科学哲学への招待 (ちくま学芸文庫)
(2015/03/10)
野家 啓一



放送大学のテキストをもとにした,科学史/科学哲学/科学社会学の入門書.
本書の最大の特徴だと私が思うのは,「科学史」「科学哲学」「科学社会学」を「広義の科学哲学」として捉えて,それらを一つながりのものとして解説している点.この三つが「科学とは何か」を理解するのに欠かせない三輪である,ということが本書の冒頭であっさり書かれているのだが,その時点でちょっと目からうろこが落ちた.
重要な内容は押さえつつ,ものすごくコンパクトにまとまっているので,最初の一冊としてもかなりお薦め.大学一年生のときに読みたかったと強く思う.



はだかんぼうたちはだかんぼうたち
(2013/03/27)
江國 香織



どこかの待合室においてあった本.短編集かと思いきや長編だったので途中でやめられず,最後まで読む羽目になった.
主人公が決まっておらず,数ページごとに視点が切り替わる群像劇.どの人物もそれぞれの価値観をもって生きており,しかもどこか欠点や不寛容さをもっている.「それが大人っていうものだね」という感じ.ストーリーには大きな起伏も明確な結末もないのだけど,面白かった.


サイエンス・ブック・トラベル: 世界を見晴らす100冊サイエンス・ブック・トラベル: 世界を見晴らす100冊
(2015/03/26)
山本 貴光



今を代表するポピュラー・サイエンスの書き手たちが,自分のお薦めの本を紹介するブックガイド.著者らに加えて,理工書担当の書店員/科学書の翻訳者/ブルーバックスの編集者などのエッセイも収録されていて,それらがとても興味深かった.科学書の周りには,これだけ熱い書き手・作り手・売り手がいるということが分かって,勇気の出てくる本だった.

本書を読んで思ったのだが,「専門家向けでない科学の本」の正しい呼び方がよく分からない.「科学書」? 「科学啓蒙書」? やっぱり,英語の「ポピュラー・サイエンス」が一番しっくりくる?
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