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08.11
Sun

ビッグデータの正体 情報の産業革命が世界のすべてを変えるビッグデータの正体 情報の産業革命が世界のすべてを変える
(2013/05/21)
ビクター・マイヤー=ショーンベルガー、ケネス・クキエ 他


Twitterなどで複数の人が話題にしていたので読んでみた.

自社で保有するデータを有効活用してビジネスに生かしたGoogleやAmazon,Walmartの事例や,Web上のデータを使って思ってもみなかったサービスを編み出したベンチャー企業などの成功例を挙げながら,ビッグデータの可能性を描く.一方で,ビッグデータ利用の限界や問題点にも言及していて,タイトル通り,ビッグデータブームの全体像をつかむのに良い本だった.

ビッグデータの本質は,扱えるデータが多くなったという量の問題ではなく,データの使われ方が質的な変化であるという.本書では,ビッグデータと従来のデータ利用との大きな違いがいくつか挙げられている.

・ビッグデータ分析から分かるのは「相関関係」.因果関係は分からない.「この広告を打てば売れる」と「機械のこの部分がもうすぐ壊れそう」という予測に関しては威力を発揮するが,「なぜそうなるのか」と原因を問うことは諦めなくてはいけない.
・データの集められ方が違う.従来は,ある目的をもって調査が行われデータが取得されたが,ビッグデータ時代には,最初からデータの将来的な2次利用を念頭に,データが収集・保存される(そのことから,データ利用の事前承諾が難しくなるなどの問題も出てくる).

本書を読むと,自分の仕事などでもビッグデータが生かせるんじゃないかと思わされる.
著者は,ビッグデータにまつわる価値を「データ」「スキル」「アイディア」に分けて,ビッグデータ利用の「スキル」と「アイディア」を持った人が当面は重宝されるが,それが(かつて「プログラミング」がそうなったように)当たり前のものになると,強いのはデータを持っている人(会社)になるだろう,と予言している.GoogleやFacebookに勤めていないかぎり自分でビッグデータを保有するということはできないけれど,最近では政府の保有するデータの公開も進んでいるので,どこに行けばどんなデータが使えるかという知識を持っておくと強みになりそうだ.

一方で,何でもかんでもビッグデータで解決できるというというのは幻想だというのも,この本の趣旨の一つだった.当たり前だが,「この世にまだ存在していないもの」(本書ではアップルの製品開発が例に挙げれれていた)とか「一回しか起こらないこと」について,データに決めさせることはできない.






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